2022.04.02
【モットツレテッテ】
@伊那市 たけうま書房3F屋根裏(黒猫向かい)
中田真由美×夏秋文彦×水谷浩章
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ご来場くださいました皆様
本当に素晴らしい夜を
共に創造してくだり
ありがとうございました。
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◆たけうま書房さんのこと:
この空間は、なかなか貴重です。
一見普通のお家の玄関。そこから導かれるまま3階まで登りますと、あらま!なんとも素敵な屋根裏が!屋根裏ってどんな場所かというとジブリでいうところの「となりのトトロ」。
真っ黒くろすけが住んでいるあの「何かいそう、、」な雰囲気で、でも、きちんと綺麗に整えられているから埃っぽい感じもなく、そこに居るだけで、特別で独特な空気を肌で楽しむことができる、秘密基地にしたら絶対楽しいわぁ〜♡、と想像力の膨らむ、そんな素敵な場所でした。
◆モットツレテッテのこと:
前回の2022年3月東京公演「ソットヨリソッテ」では、中田真由美のオリジナル楽曲を水谷浩章さんのコントラバスと夏秋文彦さんのピアノ&鍵盤ハーモニカでサポートしていただく。という形でお届けしました。
それが、はじめてのこの3人でのセッションLiveだったのです。
そこから間もなく4月に第2回目【モットツレテッテ】を長野県伊那市で開催。
この企画タイトルにした理由を話すと、
ここでは、もっと、もっと、3人を楽しみ、3人でできることを知り、追究しながら、お客様と一緒に笑って、泣いて、感じあい、個を味わい、輪を味わう時間にできたらいいなぁ〜と、私はイメージしていて。(それが本当に自分に出来るのか?という若干の恐縮もありながら)心おきなく水谷さん夏秋さんと遊べたら嬉しい!と想って、出てきたタイトルでした。
◆この日のLiveのこと:
《セットリスト》
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【一部】
・「あのへんてこなマンション」(3人ver.)
・「いのち」(3人ver.)
・夏秋文彦solo(鍵盤ハーモニカ)
・水谷浩章solo(コントラバス)
・中田真由美solo(ギター弾き語り)
・「君へ」(3人ver.)
【二部】
・即興(水谷×夏秋)
・「jump!」曲間即興(水谷×夏秋×中田)
・「ひなたぼっこ」(水谷×中田)
・「ジェリーフィッシュ 」(3人ver.)
【アンコール】
・「最期の最後」(3人ver.)
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なんとも、ほんとうに、ほんとうに、
ほんとうに、贅沢な時間でした。
歌と音楽と、声と音
一つの夜に
いくつものストーリーが描かれてゆきました。
◆水谷さんのソロコーナーでは、
「ベルリン」という曲をコントラバスで演奏してくだり、その音で表される光景や背景が聴く私たちの中にも投影され、染み入ると同時に、視覚では水谷さんがコントラバスと1つになって、日々のパートナー(コントラバス)との時間を「今」この瞬間も、じっくりと噛み締め、共に語り合っているように見えました。水谷さんとコントラバス、人と音、そういう形が【言葉】や【文字】のようだなぁ、とも、おもえました。
◆夏秋さんのソロコーナーでは、
「おりる」という自作の曲を鍵盤ハーモニカで独奏してくださいました。私は、夏秋さんのこの曲を何度も聴いたことがあるのだけれど、今日はなんだか、違って聴こえました。夏秋さんが密かにやりたかった事《伊那谷の即興シーンを活性化したい》という想いが、水谷さんと伊那谷で出会えたことで、密かな想いではなく、まさにこの日この夜に、一歩を踏み出して味わえる【機】の冒頭に立っている。私たちは、その【貴重】な瞬間に立ち合えている。そういった【刻まれ・始まる・時の美しさ】に対する喜び。を眩しい光をシャワーのように浴びて感じながら、音を放っているように、見えました。
(これは全て、私というものを通して、感じていること。そんなふうに「見えた」というお話なんですが、如何にお2人の演奏が素晴らしかったか、そして濃ゆかったか、が、少しでも伝わるといいな、という想いと、文字にせねば!という使命感もあり、勝手な感想を綴らせていただきました。)
◆自分自身の感想と分析:
私は今年、もっと自分の【声】を活かすこと、【声】に集中した表現を色々な人と楽しみたい!と想っていたので、私にとっても、このモットツレテッテは、新しい一歩を踏み出す時間になったのでした。
13年前に、感じるままの声をCDに焼き付けてからは、ずっと独りでそんな遊びをしていて、
2017年から去年までは、夏秋さんと曲間での2人即興を続けて、それも私にとっては、人と一緒にできた!という点で成長だったのですが、それは安心な相手との遊びで。それは、私にとって浅瀬で安全な場所なんだろうと理解していたので、きちんと【入って浸かる】楽しみを体感したかったのです。しかも、色々な人と。
そうして、この夜、水谷さんが加わって世界が広がりました。それは、スリリングな時間でもあり、本当にタノシイ!時間でもあり。
単純に、ソコにあるソレを素直に
楽しむことが出来たのでした。
(おめでとう !笑)
分析していくと、
即興の時は、自分でもコントロールできない部分と、目の前のお客様の顔を見ることで意識が戻ってパフォーマンスが成立する部分などがあって、ノーコントロールの場面では声を操るより、水谷さんや夏秋さんの音音音とあそぶための身体、みたいな状態になります。
お客様の顔を見ることで、イタズラな子供心が湧いて出てきて、お父さんお母さんを笑かす為に変顔をする子供みたいなちょっとした小さな意識がひょこっと顔をだしました。
あとは、おいてけぼりにしたくないから、こっちの3人は遠くまで行ってたけど、またそっちに戻って手を差し伸べて握手して一緒に連れて行くー!みたいな感じでもあったのかもしれません。
かもしれません。
というのは、つまり、自分でもよく分からない【状態】なので、不確かなことなのです。
なにせ、やったことをもう一度同じように、やり直すことができないのが、即興。さっきやった事は、まぢで二度と繰り返されない!ということ。
同じ空はない、と言う言葉がありますが、それより遥かに、めちゃくちゃ分かりやすい刹那の表現舞台です。
だからこそ、面白いんだ!!
だからこそ、Liveが最高だ!!
と改めてまた深く、そう思わされました。
素直に、たのしい。それって素敵だよなぁ〜。
◆トーク:
夏秋さんと、水谷さんに今回は、
MC中にインタビューをして
【即興とはなんぞや】
をお伺いしたのですが、そのお話がまたとても素敵で、おもしろいお話だったので、ここに書いて残したいのですが、この話は貴重だから、やっぱり私が綴るのではなく、みなさんには、ご本人のLiveなどで生で体感してきいていただくのが絶対いいのだ!とおもうのでした。
そのお2人のお話と、音と、私と、声と、
そこにあるものや、そこにいる人たちみんなが
「意味深」な状況になりましたね、笑。
自分があともう一人いたら、お客さんになって、じっくり見て聴いていたい!と。演っている自分がそう思ってしまう。
そんな、すんごくいい時間になりました。
◆感謝をば:
あらためて、この時期、この日、この時、この場で、この3人の音楽や表現を一緒に味わい尽くしてくださったご来場の皆様には、心からの感謝でございます。
そして、いつもサポートしてくださる夏秋文彦さん(夏秋さんも言っていたけど、このメンバーになることでよりお互いフリーダムになれる気がしましたね!)と、今回のソット&モットの誘いを快く引き受けてくださり私たちに大きな感動と影響を与えてくださった水谷浩章さん、私はこんなに素敵すぎる音楽家のお2人に出逢えてとっても幸せです。
この人生をより大切にしたくなりました。
また絶対、演りましょう!
今日みたいに味わい深い企画、
いろいろな場所で、続けていきたいと思います。
それでは、みなさま、
必ずや、また〜!
中田真由美
🌸次回以降のLiveはこちら🌸