2022.01.12
私の声と君の声が重なる
その音の層に
角砂糖をかじった時のような
すこし危うい気持ちよさを感じる
ただそれだけで充分な気持ちになり
胸がいっぱいなのだ
そして君から産まれ出た
特別な世界と言葉たち
そこから漂ってくる
摩訶不思議な香りに惑わされ
私は迷子になってしまう
そんなふうにして
もう何年も何年も彷徨っている
”好きだな“
君のことも
君の音楽も
ずっとこのまま
いつまでも
だね
中田真由美