白鳥の声

2021.02.03



ある朝
目が覚めると

夢を見たことを
思い出した

白鳥が夢にでてきたなぁ
珍しい。


そのあと


ここ最近で
駒ヶ根のほうに
白鳥の群れが渡ってきてる

という話を聞いた。


え。


タイムリー


それは会いにいかなきゃ!

と思った。


野生だから会えるかわからないけど
とにかく会いにいった。


会えなかったかもしれないけれど

わたしは
会えた。


田んぼを歩く白鳥たち。


お米を食べているみたい。


白くて
とても綺麗

でも


灰色が混ざっている子もいる


色が ちがっても
この白鳥たちはチームで


空を渡り
力をあわせて
ここまでやってきた。


ものすごーい距離を渡る鳥たち
すごく疲れたり
お腹が空いたり
怪我をしたり
雨にうたれたり
雪にふられたり
暑くてしんどかったり
するに違いない


そして


ここにいる。



ここに
食べ物があって

ほんとーによかったな

っておもった。



白鳥の群れをこんなに近くで見たのは
はじめてだったかも


それにあの子達が鳴く声を
私は聴いた。


文字で表すのは難しいけど
クークー

みたいに
聞こえた。


意外な声で鳴いていたから


わたしは楽しくて
ついモノマネをした。


野生の動物を見ると


なんだか落ち着く。



野生


それは自然なこと。



白鳥さんたち
また長野に寄ってくれるかなぁ?


また

会いたいな。



夢に見たら
また

ここへこよう。


白鳥さん
白鳥さん

それまでどうかお元気で。






中田真由美