8月9日(水) 晴れました
朝 目覚めると、むすーっとボーっとしながらみなさんに「おはようございます」とご挨拶している自分がいた。笑
朝ご飯は、お野菜と焼きおにぎりを半分くらい食べて もう半分は和美さんに食べてもらった。
わたしは ひとりでいるとどうも 食に対する欲が乏しく 毎朝毎晩 同じようなものばかり食べるのが癖になっているから、周りに人がいると 食べることが楽しくなって 不思議とモリモリ食べる。
この三日間は、いつもの3倍くらいの量を食べていた気がする。人間が人間に与える力の凄さの一つに「共有することで交換される幸福」みたいなものがあると わたしは思う。
「美味しいねぇ」「これは失敗しちゃったね」「次はどんな風に作ろう?」「これ好き」「これ嫌い」などなど、そうやって共有して進める事柄には、ものすごいパワーがもらえる気がする。
だから ご飯も 一人より 二人以上のほうが わたしは よく 食べる。
ちなみにいつものわたしの献立は
朝・ヨーグルト、バナナ、パン
昼・おにぎり、(たまに おかず)
夜・サラダ、コロッケ、たくさんのお茶
こんな感じを繰り返す。
こう見ると、、、少ないか、笑
でも人がいると、胃袋はブラックホールのようになるから不思議だなぁ。
ただ、今日の朝はあえて抑えることをしたのである。
だって、お昼ご飯は、昨日、由也さんが一生懸命に監督をして、みんなで一生懸命に創り上げた〔ロングロング素麺流し〕をやることが決まっていたので それも楽しみにしていたからだった。じつは、中田は ひそかに、ワクワクしていたのであった。笑
朝ごはんを食べ終わると、
由也さんが スタスタスタッ ふわっと まるで忍者のように静かに、それでいて素早く、 わたしの目の前にやってきて、何かが入った袋を出して見せてくれた。無言でその一連の動きをしたので私は動揺しつつ、恐る恐る袋の中身を覗き込んで、何が入っているのかを確認してみると…
そこには、『シャボン玉』セットが色々入っていた!!
おおー!久々のシャボン玉!見たこともない玩具っぽいシャボン玉セット!
これを見た瞬間、自分が 32歳 であることを忘れてしまった中田は、クマさんの形をした容器のシャボン玉を ついうっかり ほぼ部屋の中のような場所で やりはじめてしまうのであった…笑。
もちろん、外でやりなさい、と忠告を受けたので、太陽の下でシャボン玉に夢中になって遊びましたとさぁ〜。笑
しかし、シャボン玉もやり方にコツがあって、『 ふぅー 』っと吹く息の向きや吹き方なんかも とても勉強になりました、笑。
普通にやっても、上手く出来なかったもん、笑。上手じゃないと 手もベタベタになる 笑
そんなこんなして 遊びに真剣になれることが、たまらなく嬉しくて楽しかったなぁ〜… しかも最高のロケーションで もはや私たちは時空を超えて 全然別の世界にいるみたいな気持ちだったので 本来のツルピカなハートで キャッキャっ!とはしゃいでおりました。笑
宿の奥さんである麻子さんは、上手にシャボン玉を膨らませていたなぁ…♪♪ 愛情みたいな 心地のよい 大きさの 鮮やかな色したまん丸シャボンだったなぁ。
麻子さんが私を見て「中田さんは、シャボン玉、似合いすぎる、笑」って笑っていたっけなぁ。笑
( その時の表情も素敵だったんだぁ、だから、私はあの時の麻子さんを覚えておこうって思ったんだ。)
そうして、お昼時間になって、みんなで流し素麺スタート!
流し素麺って、去年アートリオンで沢田ナオヤさんと、おりえさんと、ペットボトルで作った短めのでやったことあったけど、その時は、お店のお客さんとして食べさせてもらった感じもあったので 受け身だったわけだけど( 勿論、美味しかったです!)、今年は本物の竹で、しかも、すっごく長かったし、自分も作る側の体験ができて、流す側も体験して、こんなに参加型のことを 自然としていたのか、私は。
なんか 流すのも 面白いし、何故か夢中になってしまうの、あれはどうして?笑
あとは、最近ミョウガにハマっていたので、張ヶ谷さん宅が用意してくれていたミョウガが嬉しかった。ミョウガにハマっていることを事前に和美さんに言っていたから、素麺の薬味として、刻んだミョウガがテーブルに出てきた時に、和美さんが
「まゆみちゃーーーん!ミョウガが出たよ〜〜!」と私を呼んでくれたのが、可笑しかった、笑
( 昔、私の実の親が私の好物はイクラであることを知っていたので、どこかにイクラがあると「イクラは、まゆみに。ほらぁ、まゆみ!イクラだよぉ〜〜っ」と言って、他の兄弟達よりも多くイクラを与えてくれていたことをその時に思い出したりした 笑。)
ミョウガも、ほんっと、美味しかったなぁ。
その後、最後には『みかん』が流されたのだけれども、……… 有り! でしたね、笑。美味しく健やかにいただきましたぁ。
ぜんぶ、食べて、ぜんぶ片付けた後で、今度は、山梨から参加されていたギターのカッちゃんさんが私の目の前に現れて 「 さぁ、まゆみちゃん! 今から演るよ!あっちのステージにギターを持って来てね!! 」と言って、向こうのステージへ、連れて行ってくださったのでした。
私は「あ、これでもう終わりなのかと思ったっ」と言ってしまったけど、カッちゃんさんは、昨日の夜私に、また明日一緒に演ろうね!と約束してくれたことを覚えていてくれたのだなぁ、と思って、またまた嬉しかったです。
それにその時、絶対演るぞ!という目をしていて、心強く思えたのでしたぁ。
何曲か、歌わせていただきました。
大きな大きな山々が私たちを見ていました。私が 自然を目の前にすると どうしても 『 自然のそばでは言葉(歌)は 必要ない。自然があるだけで 音楽は 完結している気がする。』 と思ってしまうことから、自分がこうして歌っていいものか、どうなのだ、と、考え出して躓いてしまっていたので、、楽器を演奏して、私の歌に合わせてくれた皆さんと一緒に そこで 歌えたことは とても
有り難かったですし、怯まずに 山々に向かって それらを吸い込んで 歌うことができたので 最終的には、 ほんとうに気持ち良かったです。
ありがとう。こんなに素晴らしい!
包み込まれているように、声の行く先はどこかに吸われながらも、きちんと戻ってきてくれている感じを覚えたのでした。
自然があって 人間が何もせずとも、
音楽はすでに流れていて、
だからこそ、
その自然なことに合わせて、
一緒にいればいいんだ。
ここだって 歌を 歌って いいんだ。
と、思うことができました。
レオさん、カッちゃんさん、夏秋さん、一緒に奏でていてくれて有り難かったです。
嬉しかったです。
ありがとうございました。
そして、由也さんに、大きな感謝を感じました。こんなことが できたのは 由也さんがお声がけくださったからで、そうでなければ、私は コンクリートと人との隙間を縫って 今自分が 何を感じているのかという部分に フォーカスすることを 制御しながら 少しずつ蓋をしめていたことだろうと 思いました。(この日に至るまで そんな兆候があったのでした。それが、解けたのでした。)
そして、みんなとの集合写真を撮り、少しずつ、帰路への出発をそれぞれして行き、別れのご挨拶をして、、
最後には、張ヶ谷さん麻子さんと握手をして、お二人の笑顔に手を振って、車が発進。
2日前に初めて会ったばかりだったのに、たくさんの素敵な物事を教わりました。この場所は、素晴らしい場所です。
絶対に、また会いたい。
そう思いました。
そうして、主催された由也さんには最後まで運転していただき、私たちは揺られながら、後部座席でご一緒になった踊り手のみわふくさんとのこれまた素敵な会話にときめいて。いい時間を過ごさせていただきました。
山本由也さんには、頭が上がらないのは初めっからですが、今回間近で由也さんを見ていて、色々感じまして。更に ご自身で楽しみを創造して、シェアして、人を楽しませて生きている山本由也さんは、ほんとうにほんとうに、偉大なお方で、そのことをもっともっと、私は、たくさんの方々に伝えていけたらいいなぁと、そして、自分もそんなふうに、いつか近づけたらいいなぁって。
そう思います。
素敵な体験を共有させていただき、ほんとうにありがとうございました。
東京に着き。
独り暮らしのわたくしですが、
私のことを家で待っていてくれたのは、
ラップにくるまれ 冷蔵庫の中で冷えた 白いバナナでした。
…実験、成功だ!
と。この話は、また別の日記で…笑
素敵を集めて 風に乗って 生きて 生きて