美術館と懇親会


7月2日(日)  30℃の晴れ

今日は、とても暑かった。

なんだか、全然寝つけなくて、ブランチタイムに目が覚めた。最近、わりとこんな調子であまりよろしくない。私の睡眠時間は携帯に覚え込ませて、寝る1時間前にはアラームが鳴るよう躾してあるのだ。
しかし、どうだろう。
アラームが鳴れども、私は電車の中だったり、まだ人といたり、カフェでの脳内整理が終わらず帰れそうにないぞ。という状況のことが多々ある。

幸いにも私には家で待っている者も居ない為、その点では、誰かに迷惑をかけることもないし焦る必要もない。が、逆にそれが今の状況を作ってしまっているのである。

7時間は眠りたいけど、そうもいかなくて、やはり睡眠時間は削る。思えば、人間の三大欲求、食欲、性欲、睡眠欲、どれも削って今の私はここにいるなぁ。でも、やっぱりこれ削ることが出来てしまうという事は、実は自分にとっては、そこまで重要じゃないのかも?…なんて、思い込みたいところである。


そんなことを思いながら、起きてすぐに朝食をとり、今日も用事があるから、すぐに服を着替えて、出発だった。

今年から通っているイラストレーション塾の仲間たちと先生方との懇親会が夜には待っていたので、わりとワクワクしていた。

夕方には、その仲間たちと上野の西洋美術館で待ち合わせをして、〔アルチンボルド展〕の絵画作品を鑑賞してまわった。

現代では希少な故に差別を受けたり、笑われてしまうような物事も、時代によっては、奇跡の存在(物事)と捉えられて、大切にされることもあるんだなぁ、ということを学んだり、比喩表現している絵画は、抽象的な音楽や詩と同じで、理解しようと思う者にとっては、様々な発見があって面白かった。もしも自分がこの時代に生まれ、この画家に果物や野菜、動物や植物を使って描かれることになったら、どんなふうに表現されるのだろう。など、想像するのも楽しかった。あまりに宇宙規模の奇天烈な発想で描かれる彼の作品は、驚きと、不気味さ故のゾクゾク感を私に与えてくれた。


鑑賞が終わった後に、小一時間、待ち時間があったので、美術館を出て、一人で公園のベンチに座って休んでいたら、アルチンボルド展の影響で、猫や雀、落ち葉や樹々の表面などが、いつもとは別の角度で視界に飛び込んできた。いつものように写真撮ったり、ボーッとしているのがやはり心地よくて木漏れ日の下は最高だなぁ、と思った。

しばらくすると、他の仲間と塾事務局のスタッフさんも公園を散歩していて、ベンチに座る私に気がつき、手を振って挨拶をするとこちらに来てくれた。
ベンチの上は、珍しいメンツの三人になってそこで暫し、映画や今回の展示の感想などについてを話した。

その時、スタッフさんから、手つかずのスタバの抹茶フラペチーノを偶然貰ってしまって、私は、おどおど。
実は、大人になってからは甘い飲み物は飲まないようにしていて、いつもコーヒーとかお茶ばかりだったので、子供の頃以来に、激しく甘そうな飲み物にトライした。
味は、想像よりも甘くなかった。甘いけど、辛い甘さはなかったから警戒心をといて、ザクザク飲み干した。
(戴いたものを笑顔で飲めてよかったなぁ、暑かったので、冷たい飲み物、有り難かったです。)


夜には、懇親会。
先生の思いもよらないヨル男子のお話や、イラストレーションのお仕事についてなども伺えたし、それまで顔と名前と作品などが一致していなかったので仲良くなれていなかった仲間たちとも、そこで改めて名前を明かしあってお話もできて、楽しくて、やっぱり作品のほかに、人間味を感じる会話ができることは、私にとって大事なことだなぁ、とまた、おもった。

いくら作品がよくても、性格がよろしくなかったり、発言が邪悪だったり、平気で物事に対してルーズだったりすると、色々な形で関係は崩れていくものだから、関わるにも距離を取りたくなったりするのだけれども、うちのクラスに、そういう人はいないようだったので、ひとまず安心で。
さらに、社会人が多いので秩序を守りながら、プラスαで、素敵な情報やアドバイスをしてくれる方もいた。

その方は、基盤プラスα、の素敵さだった。見習いたい。

あとは、普段のみんなのイラストレーションに対する悩みをシェアしたり、そこでみんなと考えてみたり、そんないい時間を過ごすことができた。

これから、来年の3月まで、このクラスのみんなと一緒に色々と成長していくのである。学び舎の仲間たちから、私もたくさん吸収して覚えていきたい。


そんなこんなで、今日もとてもいい日曜日だった。幹事を務めてくださったお二人に感謝の気持ちです。


明日は、またお仕事と、夜はミーティングが待っている。ミーティングって、私、なんだかとても好きなんだぁ。

だから、夜が楽しみ。

ワクワクしながら、眠りにつこう。