今週のできごと





とても久しぶりに映画を観る時間ができて、レンタルして観た映画は「赤毛のアン」と、「幸せになるための恋のレシピ」の2本。

「赤毛のアン」では、最初から中間まで、涙が止まらなかった。全然切ないストーリーでも、感動するシーンでも、なんでもないんだけど、泣けた。
なんで最近、自分が想像もしなかった場面で不意に泣きたくなるのだろうって、不思議。

先日、モネ展へ行った時も、独りで最後泣いてしまった。それは、作品の力と、モネさんの人生に、恐れ多くもほんのり自分も重なる部分があって、その瞬間にじんわりと涙がこみ上げてきた。

(美術館で初めて音声ガイドを付けて歩ってみたんだけど、すごく良かった。しかも田辺誠一さんがガイドしてくださるので、ドキドキした。笑)


映画「赤毛のアン」では、ほぼ自分のために泣いていたに違いないと後々になって思う。自分を応援するかのように、登場人物を応援し、主人公の成長に対して安心感を覚え、とても健やかな気持ちになった。美しい言葉たちと、意地悪な言葉たち。想像を張り巡らせて生きることの素敵さと危うさ。現実に対して怯まずに立ち向かう気高さ。暗闇や塊になった周囲の心に喜びや笑顔を与え、ほぐされてゆく時間。私がこの映画を観るきっかけになったのは、大好きな友達の一人である絵描きの上野彰子さんに「中田さんは、赤毛のアンに重なると想ったよ〜」と教わったからである。

私が知る上野さんは、“その人に似合ったプレゼントをする”そんなセンスが高い女性なので、彼女からのお薦めをとても信頼している私は、それならば、と、すぐに観てみることにしたのだった。

観終わった中田真由美は、案の定、主人公になっていた、笑。それから数日経ったが、私はアン気分で、街を歩いている。

いつか石板で誰かを叩くかもしれない、笑。



映画「幸せになるための恋のレシピ」は、大好きなフランス人女優オドレイ・トトゥさんが主演をつとめていたので、チェックしていた。恋は、お休み中の私は、幸せにはなりたいが恋は大変なものだから嫌だなぁ、と想っている29歳独身が主人公のストーリー(私と同じじゃん!)を偶然のタイミングで手に取り鑑賞していることに、驚いた。勿論、前情報などは見てなかったので、偶然なのであった。

男と女と人と人のフランスのヒューマンドラマなわけだったけど、オドレイ・トトゥさんを改めて好きだなぁと感じる魅力的な役柄だった。視覚的な美しさと、瞳の使い方など、グッとくる。

特にカッコいい男性が現れるわけでもなく、登場人物は現実に近い苦しみを背負いながらも、特別にハッピー!が訪れるわけでもなく、ふむふむ。ヘェ〜。という感じで観たのに、充実した気持ちになったのは、女優さんの素敵さに大変満足したからに違いないなぁと想った。フランスの映画は、わりとこういう描き方なような気がする。少し、ぬぼっとしている感じ。でも軽やか。

タイトルがなんでこんなタイトルなのか、よく分かんなかったけど、きっと「素直になること」がとても大切だ。と、ふわりと感じた。(ネタバレかなぁ、これから観る人達ごめんなさい。)



毎日残業もして22:00とかに帰宅している最近、帰宅後に映画を2日続けて観た自分をほめたい。笑。
映画はいいなぁ。映画観るの大好き。映画館も好き。自宅で観るのも好き。


それから、一昨日は、大好きなロケットマツさんの珍しいソロを聴きに行った。ロケットマツさんは、パスカルズを指揮している方で、いつもはオーケストラ的なバンドで音楽を届けてくださるけれど、今回初めて観たソロも、ものすんごく素晴らしい時間と音楽だった。マツさんのピアノや、ピアニカの音と世界は、本物の音楽家にやってくる混じり気のない美しい響きがして、聴いているとそれらがこの心を駆け巡って風のように去っていく。巡り巡り、身体が軽くなり心がキレイになるみたい。素敵だった。

先日対バンした中川樹海ちゃんもいらしてて、少しお話ができて嬉しかったな♪



スケジュールの合間を縫って、きちんと自分の大好きに逢いに行くこと、それは私の健康法だ!

足を使って、この眼で観て、耳で聴いて、きちんとさわって、感じて感じて、生きていたい。




一番右のフルーツパンケーキの写真は、今の仕事で知り合えた、とある女性フォトグラファーさんとのミーティングで入ったお店の、なんともゴウジャスな女子炸裂デザートです。
昨日も、そのフォトグラファーさんがすごく魅力的でウットリしたんだっけ。いい人たくさん、ありがたくって。それが、今の私の喜び。


わたしも、たくさん、自分を磨こう!
また明日も素敵を見つけるゾっと。